今回のお話、ヨガをしている人には分かるかもしれません。
でもヨガしてなくても、実はいろんなときに体験してると思います。そんなお話し。
ポーズをしながら、伸びを観察し、呼吸を整えながら、ってしていると、
ふっと、何も考えない、感じてない、判断していない、一瞬の間があります。
人によっては一瞬以上かもしれませんが、とにかく時間という感覚から離れてる間(スペース)のことです。
だから、一瞬と書きましたが、あっという間に過ぎることではなく、「今」そのものを感じるときと、思ってください。
「これをしよう」とか、「こうしたい」とか、「こうなりたい」とか、欲もありません。
気持ちいいとか、心地いいというのは、味わっているんですが、
「それをもっと続けたい」とか、「もっと気持ちよくなりたい」とか、そこにしがみついてもいません。
ポーズをしてるときに、「私いま体が固い」とか、「このポーズはもっとこうしよう」とか、
「周りができてるけど、私できてない」とか、そんな思考とは、別次元の感覚です。
これ、なるがままで、ねらってできる状態でもありません・・・。
集中が深まるっていうのかな?でもポーズに集中してるわけではありません。
自分への集中の結果、分析するのをやめているって感じが近いかな。。。
言葉では伝わらない感覚です。でも知っています。特別な感覚でも、ありません。
だけど普段の日常生活の中、特に仕事中、家事中なんかは、この一瞬の間がないんじゃないでしょうか?
常に次の予定、それが終わったら次の予定・・・と立ち止まるスペースがありません。
この間(スペース)に自分を置いてあげること。
この間があると、普段聞こえない音が聞こえてきます。
鳥の声とか、雨の音とか、普段外で聞こえている音ですが、聞こうとしなければ聞こえないもんです。
自分の声もそうでしょう? 自分の声って、普段聞こうとしてあげてますか?
この間があると、普段見えないものが見えてきます。
1枚1枚の葉っぱの形や、花の色、光と影の中間の色、空間にも質があって、いつも同じではないって気が付きます。
時に絶妙なバランスの光と影のコントラストの時に 美しいなあ~って感じます。
自分の存在もそう。
そのものが輝いている その生命の輝きを普段見ようとしてあげてますか?
この間に帰ってくると、ただ安心します。
もしくはいつでも帰ってこれる場所があるって信じるだけでもいいんです。
自分であることに安心する。
その自分の中にある、一瞬の間(スペース)のことです。
僕がヨガしてる目的って、たぶんこれなんじゃないかなって、思います。