(トレッキング まとめ)
今回、標高1000m以下から、標高5400mまで。標高が変われば、気候もまた自然の景色も変わる。20℃から−15℃まで。歩いてみたら、27日間、ほぼ毎日違う村にいき、変わる変化をあじわった。いつもが同じじゃない、いつも変化してる毎日だった。
1か所で暮していると、ともすれば、毎日が同じように、過ぎてるように感じるんだけどね。当たり前の毎日は、全然当たり前じゃないって、実感する日々だったな。
毎日1枚ずつ撮った、自撮り写真をつなげてみると、通ってきた道、風景の変化が分かりやすいんで、どうぞ見て下さい。
DAY1
DAY2
DAY3
DAY4
DAY5
DAY6
DAY7
DAY8
DAY9
DAY10
DAY11
DAY13
DAY14
DAY15
DAY16
DAY18
DAY19
DAY20
DAY21
DAY22
DAY23
DAY24
DAY26
(トレッキングの予算)
トレッキング中はATMで降ろせないと思ったほうがいい。なので、あらかじめトレッキング前に、いくら用意するかを計算し、現金を持ち歩くことになる。お金がぎりぎり、もしくは足りなくなれば、旅は詰まることになりかねないんで、余裕を持って用意するといいでしょう。因みに僕は用心して、現金を3か所に分けて持っていた。
いろんな宿に泊まったけど、宿は個室で清潔で、快適に過ごせた所が多かった。チベット人、そしてネパール人のいい習慣だと思うが、しょっちゅう、よく掃除をしているんだ。宿は、そこで朝夕食食べたら、部屋代が無料になる所(交渉次第)もある。そうでなくても100〜300ルピーくらいが相場だった。1泊2食で1000〜1500ルピーくらいだ。これにランチも食べたら、大体1日予算1500〜2000ルピーくらいですんだ。さらに余裕見て、1日2500ルピー✕日数(僕の場合は30日)もあれば、贅沢しなければ、充分だと思う。
今回のトレッキング、27日間でいくら使ったか?
・トレッキング許可証(TIM&ACAP) 5000ルピー
・事前に購入した服、靴、道具、薬類 20000ルピー
・27日間のトレッキング中に使ったお金 550000ルピー
合計 80000ルピー (約8万円)でした。
ガイドもポーターもつけずに、個人でいった場合です。さらに、コース中、飛行機も、バスも、ジープも使わなかった場合です。
(トレッキングの感想)
【アンナプルナサーキット (ベシサハール〜トロンパス〜ゴレパニまで18日間)】
僕は全部で18日かかったけど、これは結構ゆっくりのペースだと思う。アンナプルナサーキットのコースは、前半トロンパスまで、後半はトロンパス以降に分かれ、5400mのトロンパスが1番の難所であり、ハイライトだ。過去に一回高山病になったことあるけど、あれは本当にキツイんだ。まず前半はその為にゆっくりにし、高度順応にゆっくり時間をかけた。おかげで、今回、高山病にはならずにすんだ。
前半の道は、車道で、たまにトレッカー用の歩道になったりが、入り交じってる。景色は、3000mを越えたあたり、アッパーピサン以降がバツグンによかった。マナン以降が、トレッカー専用道になってて、車は通れなくなり、絶景の雪山を見ながら、歩く楽しさを満喫できる。僕はベシサハールからゆっくり歩いたけど、時間ない人は、ベシサハールからチャーメ、またはマナンまで、ジープをつかえば、日数の短縮が可能。
5400mのトロンパスは、僕が行った時期(3月半ば)は、まだ雪で覆われてた。この時期なら、アイゼンは必須だと思う。(マナンで買えます)。トレッカーは何十人もいるので、雪道でもはっきりとトレイル(雪の踏み跡)は、わかる。全然問題はなかった。でももし悪天候で雪が降った直後は、消えてしまう恐れもあると思った。天候次第で、足止めをくうかも、しれなかった。
また、サーキットの後半は、ブログにも書いたけど、道がほとんど車道で、その為、ほとんどの人がムクティナート〜ジョムソン間をジープで移動してた。ジョムソンから飛行機で帰る人、バスでポカラまで帰る人で、歩く人は皆無だ。でも、マルファの村、タドパニの温泉はとてもよかった、時間あれば、寄ってください。おすすめです。
〈サーキットコースで景色のよかった村〉
アッパーピサン、ナワル、マナン、トロンハイキャンプ、ムクティナート、マルファ
【アンナプルナサンクチュアリ (ゴレパニ〜ABC〜ランドルックまで6日間)】
サンクチュアリコースは、基本的に車道はなく、トレッカー専用の道を歩く。ゴレパニからデウラリまでは、緑の道で階段も多いが、景色に代わり映えがない。アップダウンが結構多いので、距離短い割には時間がかかる区間あり。
デウラリ以降ABCまでの景色が(たった7キロ)、急にバツグンによくなる。ABCからの眺めは、とても素晴らしいので、とにかくハイライトのABCを目指しましょう。
サーキットコースでは、雨に降られなかったのに、サンクチュアリのコースでは、だいたい朝は必ず晴れて、昼12時頃から曇りだし、14時頃には雨やひょうが降った、そんな天候が毎日だった。これは地形のせい?なんで、午後に歩ける時間があまりなく、午前メインで歩くしかなく、やりずらかった。
もう1つ予定していた【マルディヒマールコース】は、ロックダウンで中止したが、本当にとてもとても行きたかったんだ。日数は4〜5日もあれば、余裕です。マチャプチャレを別の方向から、見ることができる、いいコースみたいだ。
〈サンクチュアリコースで景色のよかった村〉
デウラリ、マチャプチャレBC、アンナプルナBC
「ではアンナプルナサーキットとアンナプルナサンクチュアリ、どっちがよかったか?」
僕の場合は断然サーキット。特に前半のサーキット。サーキット道中では、村が山の景色にとけこんでいて、美しく、人の暮らしを感じることができる。村から雪山が美しく見れて、宿に着くと、荷物を置いて、村を散策しに行くのが、楽しみだった。村の中にはゴンパ(寺)があって、人の祈りもあった。ヤギや羊を放牧する景色も見れた。まるでその村の暮らしにお邪魔させてもらうかのように、滞在する。そして、村から村へ。また人の暮らしを見るのが好きだった。
サンクチュアリコースは泊まる村がロッジ街なのが残念だった。村には数件の宿、商店、ほとんどがツーリストに合わせて、道中に作られた村なので、違いがあまりなく、どの村も一緒みたいな雰囲気だった。
トレッキングって、ただゴールを目指したり、ただ眺めのいいポイントで景色を楽しむではなくって…。飛行機やバスの移動では味わえない、歩くゆっくりのスピードで。歩く経過や時間、通過する村々、現地の人の暮らしを見たり、カタコトでも会話したり、荷物を置いて休んで、自然の景色や音を感じてみたり、と。征服感や達成感というよりは、ただそこにいる幸せを感じる経験だった。
もちろん、その中には大変な事も、しんどい事もたっぷり含まれている訳で。でもそんな全てを楽しむ、味わう。それって、旅の醍醐味だったりする。
まあ、ワザワザ遠回りして、時間をかけて、その道中を楽しむような感じ。遠回りって無駄じゃないって、自分に分からせてあげるような、そんな体験を自分にさせてあげる。
今回、歩く旅をしたいなと思ったのは、最初はひらめきや直感からだった。何故だか分からないけど、自分がそれを求めているのが、はっきりと分かったから。でも、行く前も、トレッキング中でも、恐れはいつもあった、大なり小なり。恐れて何もしないよりも、恐れながら何か行動した方がいい。それがいい結果となるか、悪い結果となるかは、分からないけど、恐れたけどチャレンジしたというのは、必ずいい経験になる。
それでは、気をつけて。いい旅をしよう。