ネパールロックダウン中のポカラから(1)
今日でポカラ滞在12日目。ロックダウンは3週間目に入りました。いたって元気に過ごしてます。せっかくなので、ツーリストの視点からみた、ポカラの町の現状、感じることを残しておこうと思う。(あくまで1個人の視点ですので、情報は正確じゃないかもしれませんので、あしからず。)
(ロックダウンの経過)
最初は【ロックダウンと国際線封鎖は3月末まで】だった。
そして、1度目の延長で【ロックダウンは4/7まで 国際線は4/15まで】
さらに、2度目の延長で【ロックダウンは4/15まで 国際線は4/30まで】となった。←今、この段階にいます。
4月4日に帰りのフライトを持っていたが、当然キャンセルになり、世界がこんな状況ですんで、帰りの目処はたってません。ですが、べつに帰れないと悲観してる訳もなく、この現状を静観し、受け入れると、この機会は、なかなか味わえない、またとない機会なんじゃないか?と思えてきた。
今のところ充分な環境で過ごせているし、即危険な目にあってる訳でもないので…。どれを安全と捉えるかは、人それぞれの基準だけどね。でも旅してれば、安全な場所なんてあるなんて、全然思えない訳で。私たちの日常だって、本当は安全だった日は無かった訳で、今日明日に何が起こるか、誰も分からない。今日1日が終わる時になって、やっと「今日は無事に過ごせたなー」って分かると思う。なんで、日々を大切に過ごすこと、それはコロナがあってもなくても、同様でしょ。
(町の様子は、このとおりガラ〜ンとしてる)
ネパールがロックダウンしてるからって、イタリアやスペイン、アメリカのように感染拡大中で危険な状況と、誤解しないでね。ネパールは、(4月8日現在) 感染者9人 死者0、日本の検疫強化国の対象からも外れてる国です。むしろ、日本よりも安全かもしれませんね。また、いま滞在しているポカラで感染者が広がっているという話も、今のところ聞いてませんし。
でも、もしネパールで感染拡大したら、医療施設が少ないので一発即アウトだ。ネパールは貧しい国で、ことに観光産業は大事な部分だけど、スパッとロックダウンに入った。経済うんぬんと日本の馬鹿なリーダーのように、オタオタしてらんない国の状況だ。海外から見ると、ほんと日本の政治家はとろい!
その一方で、国民性もあるかもしんないけど、ネパールはまだ国内で人がまだ死んでいないので、緊迫感、緊張感が薄いのも事実だ。
(町の様子 このとおり、シャッター全部おりている)
(ポカラの町の現状)
・基本的にスーパー、商店、薬局以外の店は全て閉まってる。買える品物は、果物、野菜、飲み物、お酒、お菓子、パン、トイレットペーパー、シャンプー、洗剤なんかは購入可能。逆に、服、靴、電気製品、みやげ品なんかは購入不可能。
・宿は開いているところと、閉めているところがある。やってるところはシャッターが半分開いてたりする。
・ATMは開いている。出金可能。
・レストランはほとんどが閉まっている。…が、隠れて営業してたりする。店中で、こっそり食べたり、こっそりテイクアウトできる。でも店の種類はかなり少ないので選べない。大体、決まった店で食べたりしてる。
・ツーリストは、現状はポカラかカトマンズの町に固められている状況。国際空港があるので、カトマンズの町の方が断然、数が多い。現在、空港閉鎖ですが、何かあった時には、まだポカラより逃げれるかも?(分かりませんが)
・ツーリストは各国チャーター機(出るかどうか分からないけど)で脱出希望する者と、ロックダウン&空港閉鎖が解除されるのを待つ者とに、大体わかれている。
・現在は、ポカラーカトマンズ間を移動する方法はない。バスも、国内線も全て止まっている。
・外出禁止といっても、買い物ついでに散歩したりは余裕でできる。少人数で動くぶんには、問題ないが、5〜6人くらいの集団になるとポリスに目をつけられる。
・朝と夕方は、ネパールの人も家の前の通りとかにでて、おしゃべりをしたり、夕方にサッカーしてたりしている。
・旅行者に対して、差別的な言動や行為はなく、むしろネパール人のおおらかさ、やさしさを感じる。
ポカラの物価は安くて、(1ルピー=1円)
今泊まっている安宿は300ルピーで、個室、部屋にシャワー、トイレ付き、wifi無料、日本語の本あり。
例えば、食事は150〜300ルピー、果物は100ルピーくらい、お菓子50〜200ルピー、コーラ100ルピー、ビール250ルピーなど。外もほとんど出ないし、店閉まってるしで、1日1000ルピーも使わない。(ちなみにネパールの平均月収は15000〜20000ルピーです)
(これ全部ホテルの看板 1つの通りにこんなにも…。実際、こんなもんじゃないくらい、ホテルだらけの町なんだ)
(2020ツーリストイヤーの看板が虚しい…今年は人を呼びたかったんだね)
(宿の屋上からの眺め 見えている高い建物はみなホテルなんだけど、ほとんどがガランとしている)
自分の宿には、日本人含めて7人ツーリストがいる、そして周りの宿にも数名のツーリストが。ポカラの町はどのくらいツーリスト残ってるのか分からないけど、結構いると思う。まったくの独りではないし、情報を共有できるので、全然マシ。先行きは分からないけど、それっていまや何処の国、場所にいたって、一緒だからね。この時間もまた愛おしい日々、貴重な人生経験となるだろう。
次回は、ロックダウン中、何して過ごしてるのかを綴ってみたいと思う。