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直感力とヨーガって関係あるの?

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優れた「考える」能力を持ってる動物、それが人間。

毎日ってつぎつぎと起こる選択の連続です。「どっちが得かな~損かな~」とか、「どれを優先にしようかな~」とか、「やろうと思ったけど、ちょっとめんどくさいな~」とか、「これをしないと、○○さんに怒られるな~。でもやりたくないな~」とか。当然迷って決めて、やってからも、やってよかったかどうか、まだ迷ってるわけです。それをずっと1日中、生きてる間中ずっとやってるわけです。人間は今まで見てきた過去の膨大なデータをつかって、その都度都度、考えて、考えて、1つ1つ選択する。でも今の状況なんて、過去の状況と全く同じことなんてありえない。だから、その度に迷って、選んで、正解を決断する。優れた「考える」能力を持ってる動物、それが人間。

 

 

直感力って「感じる」能力のこと

です。これって大事なんですが、「自分が、そんときピーンと来た方に従え!」っていうのとは、ちょっとニュアンスが違います。考えないで、選択することではありません。考えなかったらそりゃ馬鹿ですよ(笑)せっかく過去に積み重ねてきた膨大な記憶のデータがあるんです。それをまず使うんですが、それではない視点からも、状況を見ていけることのできる能力です。そんときに鍵になるのが、「自分が気持ちいいかどうか?」「自分がやりたいことかどうか?」を感じること。

体はやりたくないことをすると、正直に「疲れ」となって表れてきます。心はやりたくないことをすると、「ストレス」となって表れてきます。それは「気持ちいいかどうか?」っていったら?当然、気持ちいいわけないです。正直、体と心にとっては不必要なんです。でも、頭で考えすぎてしまうと、「いや、これは今必要なんだ」と嘘をつきます。その嘘がどんどん増えていくと、「感じる」能力がどんどん失われてってしまうのです。嘘が多くなりすぎて、その嘘が本当に必要な嘘なのか?どうか?それすらも分からなくなってしまいます。

 

直感力っていわば、応用力でもあるし、柔軟力でもある

と思う。自分が気持ちいいかどうか?を感じてそれを大事にしながら、それに合わせて考えて、選択する。選択に幅をもたせるためには、正解かどうかを、求めすぎない。1つの正解にこだわるのをやめる。いろんな見方で、いろんな正解があるのを認める。だから直感に従って選択をすると、不思議と後悔がしない。でも、必ずしも失敗しないってわけではない。でも、正解にこだわらないってことは、同時に失敗にこだわるのもやめるってことだと思う。だから、失敗のダメージが少ない。ダメージが少ないっていうのは、それがそもそも「正解」なんだと思う。
 

ところで、海外旅してると、見えるのが日本の悪いところ。今回も行って思った、現状の日本の行き詰まり感を。なにって?社会全体が、失敗することを恐れて、行き詰ってる流れがある。失敗するとダメージがでかいから、あらかじめ何度も何度も釘をさしておく。失敗した人がいたら、「それ言ったじゃんかよ!お前が悪い!」って言われてるみたい。だから、みんなが前例にないことをしない、やらない、考えない、教えない。人は「失敗するなよ!」って言われるのと、「失敗しても大丈夫だから」って言われるの、どっちが気持ちいいんだろう?だから、当然心も病んでくる。寿命がいくら長くなったっていっても、病人の数は増え続けてる。そりゃ、みな心の病気だからだ。強者は弱者をつくって、叩く。でも、結局自分自身が弱くなったときに、また他の誰かに叩かれるだろう。

 

今回、ヨーロッパを旅しながら、いろんな芸術家の作品を見てきた。彼らはいわば、壊し屋だ。前例を壊して、今までないものを作り出す。そんな人たちが、常にいてくれたから、芸術を見て感動することができる。その感性は「いつもそれが正解とは限らない。1つを正解だって信じちゃいけない」ってくり返し問いてくる。叩かれても、叩かれても、めげないパワー。大多数の流れを否定をするけど、個の人間性を肯定する、それが芸術の力。

 

誰もが、芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとしないのか。人が夜や花を、そして自分を取り巻く全てのものを、理解しようとしないで愛せるのはなぜだろうか?なぜか芸術に限って、人は理解したがるのだ。-パブロ・ピカソ

 

体を動かすポーズ(アサナ)も、座っておこなう瞑想も、やってることは一緒のこと。「感じる」ために、心を静かにする。ヨーガは何度も何度も、毎日毎日その練習をやってる。直感力を磨くトレーニングを。必要なものと必要でないものを見極める練習を。そうやって自分の中にある自然の力を、感じようとするんだ。

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