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なぜクラス前にマントラを唱えるの?

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まずは、マントラってなあに?

マントラっていうのは、日本語では「真言」といいます。真の言葉でもいいし、真実の言葉と言い換えるとどうでしょう?もともとはサンスクリット語で、昔のインドのリシ(仙人)達が修行や瞑想によって、神とつながって得た直感やひらめきから得た音を残していったといわれてます。それが、呪術的儀式に使われてきました。神聖な音の集まりとされていて、音によって肉体レベルにも、精神レベルにも、さまざまな効果を働きかけるというものです。

 

 

世界はお互いに共鳴しあうことで、また影響しあう

たとえば、音楽をきくと、そのメロディによって、興奮したり、リラックスしたりします。これは、音の振動と自分の気分の振動がチューニングしあうので、心が影響を感じることです。これって、日常的に私たちがいつも体験してることです。この世界のすべては振動しあっていて、それらは離れていようが、関係なく、お互いに影響しあう仕組みになっています。

もっともっと範囲を広げると、ごはんを作るときだって、気分がいいと美味しくできるし、気分が悪いと美味しく感じないとか。また、プラス思考の言葉や考えをいつも発するようにしてると、周りに人が集まって手伝ってくれるし、マイナス思考の言葉や考えを発する人(本人に自覚がない場合が多いのですが)のそばからは人が離れていきます。そう、自分の気分や体調だって、自分が完全に支配してるってわけじゃないんですね。いろんな影響を、お互いに与えあっていますから、コロコロ変わる。それがアタリマエ。

 
 

クラスは祈りから始まり、祈りで終わる

NATURAL LIFE YOGAのクラスの始まりと終わりに、「オーム シャンティ シャンティ シャンティヒ」と唱えます。これは別にかっこつけてるわけでも、なんかヨガの雰囲気っぽく、それっぽくしたいからでもありませんよ(笑)

 

■まず1つ目、場を仕切るという意味があります。

たとえばヨガのクラスに来ようと、バタバタと仕事を終わらせて、遅刻ギリギリに慌ててクラスに入ってきたらどうでしょう?その人は普段も忙しくしてるのに、ヨガの時間の中でも忙しくしてしまいます。そんなとき一度、自分の状況を立ち止まってみる必要があります。胸に手を合わせて、目を閉じて1呼吸する、そんな時間が必要です。普段はバタバタしていても、ヨガの時間と空間は自分のために立ち止まってあげる、ここから先は、それが終わるまで、いつもとは違う時間軸にする。そのための場にしてほしいと思います。

 

■2つ目、他者のために平穏・無事を祈る。

だれでも、みなさんそのお気持ちは持っているはずです。自分の大切な人がいつも元気で健康で無事であってほしいと願う。もっと広げると、困った人に出会ったら、手を差し伸べたいと思う気持ち。でも、普段そんな場であり、状況ってつくっていますか?手を合わせて、そっと寄り添ってあげるような、他者への共感です。いや、ほんと難しいです、それ・・・僕ももちろん、そう思います。(^^;)。そう!だから、毎回、毎回、クラスでその練習をするんです。

はじめての方がこられると、僕は必ずこのようなマントラの説明をしてから、唱えます。

ーシャンティとは、平和で穏やかな心。1つめのシャンティを「自分がいつも穏やかでありますように」2つ目のシャンティを「大切な人(家族や仲間、身の回りの人)もいつも穏やかでありますように」3つ目のシャンティを「世界中の苦しんでる人、悲しんでる人、戦争や災害の起こってる地域、すべての人、場所にも穏やかな心がありますように」とー

 

他者のために祈ることは、結局は自分のためになります。それは自分の心配や悩み、不安がやすらぐからです。自分を思いやり、他者を思いやることを、大切にしてほしいと思います。それが大前提として、クラスがあります。ヨガの教えでは、これをアヒンサー(無条件の愛)といいます。
 

 

■3つ目、音の振動で体、心、魂に影響を与えます。

マントラは神聖な音のあつまりと、書きましたが、神聖さというものは純粋無垢なものです。この世界は悪い言葉や思考だって溢れてますし、いつも笑っていい人でいたくても、そんなわけいかないですよねえ(笑)。怒りもするし、文句だって悪口だっていいたくもなるし、いくらでも都合の悪い出来事だっておこるし。嘘や後悔や自責の念なんてしょっちゅう。

生まれたての赤ちゃんは、純粋そのものだから可愛いですよね。私たちの心は生まれたときはきれいな鏡のようだったのに・・・あ~いまではだんだんと曇ったガラスのよう…。
でもそんなふうに汚れたと思ったら、鏡をふいてあげるような定期的なお掃除が必要です。神聖な音にチューニングすることで、心を清めて、魂をみがく、マントラはそんな役目もありますよ。

 

 

体をお世話するだけでは、健康にはなれない

クラスでポーズをしてますが、体の声をきかないで、自分の思考がやりたいようにだけ、ポーズしてたりしたら、もしくは呼吸や心に無自覚でヨガをしてたりしたら、どうでしょう?・・・はい、必ずケガをします。体をケアするために、ヨガに通ってるのに、ケガするようなヨガをしてたら、意味がありません、ていうか、それ、ヨガではありません。一刻も早くやり方を変える必要があります。

クラスに来ているのは、そのときだけの体を整えるためではありません、普段の日常生活の中でも、自分で自分を整えることができるようになることです。クラスではそのための体と心のお世話をしてあげる練習をしています。だから、いつも心を大切にして、自分の魂を磨いて、いつもいつも、気にかけてあげましょう。でも、それは、大木を種から育てるくらい、気長で、根気がいることです。

 

ヨガはいろんな方法がありますが、目指すものは1つです。それは人生の幸福を自分自身でつくっていくこと。それは言い換えれば、心の安定に他なりません。マントラもそんな1つの方法だと思います。いろんな方法を試してみてくださいね。

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