ネパールトレッキング DAY4ー6(アンナプルナサーキット編2)
【06Mar Day4 バガールチャップ標高2018m〜チャーメ2670m (↑652m) 12キロ 6時間歩く】
今日は、目的地チャーメの村までの行程。チャーメは、そこそこ大きい村で、なんと温泉もある〜♪チャーメまで、ベシサハールからジープでも来ることができ、そこからスタートするトレッカーも結構多い。
今回の僕の旅は、時間に余裕がない旅でもないし、目的地につくことや、ゴールを目的にしてないので、道中歩くことがメインなので、最初から歩くことにしたんです。
まあ例をあげれば、山登りで結局は頂上を目指すんだけど、上から見る景色よりも、道中の景色(時間)の方が興味あるって性格なんすわ。
今日の自撮り。雪山目指して歩く。今日は曇り、天気が悪い。
また1つ村を過ぎる。こんな感じで宿は道中にいっぱいあるけど、まだ時間あるんで、次にいく。(宿あり過ぎて大丈夫なんかな、と心配になるレベル)
今日もパノラマ、いい景色です。
ワンコが吊橋の途中にいたりして、そこおどきなさい。
チャーメの温泉。とっても楽しみにして行ったのに、「ええ、とってもぬるかったです!(怒)」
周りの景色は、雪山ですよ!標高2600ですよ!なのにヌルイ風呂なんて、上がった瞬間すでに寒っ!一応入湯料150ルピーかかります。
宿はだいたいどこも、こんな感じで綺麗で清潔です。夕食と朝食を食べると、部屋代タダにしてくれました。(だいたい1泊2食で1000〜1500ルピーくらいです(約1000〜1500円))
【07Mar Day5 チャーメ標高2670m〜アッパーピサン3300m (↑630m) 14キロ 8時間歩く】
5日目、今日で標高3000の世界へ。
でも朝起きたら、雪降ってる…。気温−2℃ 30〜40センチは積もってるし。さあ、どうしよう?今日の目的地アッパーピサンまで、14キロ。晴れてたら楽勝の距離なんだけどなあ…
しばらく迷ってたら、同じ宿のトレッカーが出発した。「あ、あなた行きますか?」→「そりゃ、いきますよね!」→「んじゃ、さあ行こうか!」と(すべて自問自答)、心の迷いが晴れて、少し遅れて出発。でもなんか、今日は後ろ姿が重いよね?
結果いえば、今日の道のりが今までで、一番きつかった〜。雪が積もってるんで、先に歩いた人のトレイルだけを辿っていく。歩幅は狭くなるし、滑るので、慎重になる。途中で休んでも寒いので、体温うばわれ、長くは休めない。疲れもとれないで歩きだす。雪で景色もよくないんで、テンション上がらず。
黙々と下のトレイルだけ見て、ただ歩く、歩く、歩く。3時間後、次の村に到着。でも、午後の行程の状況が予想できないので、ミルクティーだけ飲んで、さあ出発!(腹減った〜)
また雪道が続く。さらに2時間後、次の村が見えた時は、嬉しくてしょうがなかった。ここからは、やっと晴れてきて、景色もパノラマになってきた。途端に力が湧いてきて、1時間半後、目的地アッパーピサンに到着〜。やってやったよ!今日はきつかったけど、濃い旅をした1日。自分にお疲れさまと言いたい!
青空は有り難い。景色がいいと、自然と力が湧いてくる。ありがとう!
アッパーピサンの村、標高3300m。石の作りの雰囲気のある村だ。
重厚な石のつくりだ
そして、長い冬、寒い場所。こんな場所を選んでチベタンは、暮らしてる。すごい暮らし。
今日1日よく頑張ったご褒美に、ダルバート!そろそろ標高3000mに入った。高山病対策に、水をよく飲まないといけないんだけど、水筒の水が氷水なんだよなあ〜。ここでのお湯は買うもの。薪ストーブで沸かしたものを、ポットに入れている。当たり前に簡単にお湯が手に入らない、そんな暮らし。
【08Mar Day6 アッパーピサン標高3300m〜ナワル3800m (↑500m) 10キロ 6時間歩く】
標高3000mの世界。朝−5℃ すべてが凍ってた。水筒の水、洗濯物、コンタクトレンズの液、靴ひもまで凍ってて、硬いワイヤーみたいになってて、紐縛れないのは、まいったわ。当然、水道も凍ってでないんで、タオルに雪つけて、それで顔ふいた。
そんなこんなで、出発が遅れてしまった。そう、寝る前に水道の水を水筒に詰めとくのは、必要なんですね。学習しました。そんな世界に、毎日ここで暮らす人がいる。自分が体験しないと分からないし、体験しても分からない。でも、体験するって大事。それが自分の価値観に影響を与えるから。
今日は、気持ちいい青空だー。さあ、歩こう!って気になる。昨日とは大違い。
標高3000m 道が変わった、景色が変わった。日々変わる。その道のりを1歩1歩、歩く。今日の目的地目指して。
今日の道。素敵な道。雪はあっても青空で日差しは強いから、寒くはない。
今日も雪山、最高です
こっちもびっくり、むこうもびっくり。こんな道歩く、最高楽しい!
途中休んだレストランの景色。なんてとこ、子牛とニワトリと犬と人間が、一緒の空間でガーリックスープを頂きました。とっても美味しかったですよ。(ガーリックは高山病にいいんです)
もう目の前には、当たり前に雪山がある世界まで、来たんよね。
道中には、こういう祈りの対象がある。チベットの世界観が感じられる。
奥まで続く道。道のりは決して楽じゃない。重い荷物背負って、きっついジグザグの坂を上ったりするし。苦しい、辛い、でも休んだ時に絶景と、ひとり向き合う時間、その幸福感はたまらない。苦しみがあるから、その後の幸せがある。それを濃縮して、体験し、味わってる。
歩いた先に、こんな美しい村に出会えたら…もう疲れふっとぶよ。