「自分をもっと深く知る」
おそらく、ヨガを始めた方の中には、体を動かすことで、呼吸を意識することで、心がとても落ち着くという体験をしてきたと思います。最初は、体の疲れや、体調を整えるためにおこなってきたのに、自分が求めているのは、それだけでなく、心の平穏であるということに気づき始めてきます。そして、それは心地いい体験ということを、クラスでは味わってきました。
そう。ヨーガで扱っていくのは、ズバリ「こころ」の扱い方。いつも心に振り回されている状態では、疲れますし、悩み、問題、不安が絶えず、表れてきます。「こころ」をコントロールして、自分のものにしたとき、心の平安(シャンティ)を味わいます。
では、毎回ポーズをしなければ、それは味わえないものなのでしょうか?
いいえ、違います。
私たちが体験している「心の平安」とは、私たちにすでに備わっていて、それに気づきさえすれば手に入れることができるからです。
じゃあ、どうすれば、気づくことができるのか?
それは、知ることです。
何を?
自分自身をです。
もっと詳しくいうなら、「自分自身はこうである」と決めつけている、自分の悪いクセをです。
(同様に、「相手(世界)はこうである」とも自分の悪いクセは決めつけています。)
それは価値観です。 誰もが持っている「限界を自分で決めるという感覚」です。
でも、もし、自分自身に限界を決めなかったとしたら・・・
もし、この世界に対し、限界を決めなかったとしたら・・・
そんな人がいるとしたら・・・
それはとても自由な人です。
でもそれは、別に、特別な人ではありません。
それは、誰しも体験できる感覚だからです。
クラスの終わりのシャバアーサナで、体験してる感覚だからです。
価値観は、「自分や周りがこうである」と決めつけます。
いったん「こうでなければいけない」としたら、それができない状態を、、恐れたり、怒ったりします。
ではたとえば、「こうでなくてもよい」としたら、それができてもできなくても、OKになります。
「私自身」は「この世界」から離れていません。
「私はもともと自由であって、自由でなかったことは1度もありません」
でも、それを忘れてしまったのです・・・
そして自由になりたいなら、それに気づきさえすればいいだけです。